そしておそらく彼女は、間違った結論をくだした。
それは私が劣った人間だからだ、
価値のない人間だからだ、
謝る対象であるような、まともな人間ではないからだ。
そう決めておけばある意味で楽だ。
泣かなくてすむ。考えなくてすむ。
泣くべきときに泣かないで長いことすごすと、
涙でいっぱいの袋みたいになってしまう。
平気なつもりでいても、正しく流されなかった涙は
袋のなかに貯蔵される。
袋はどんどんふくれあがり、
ふくれたぶんだけ脆くなる。
そしていつかは、
多くの場合は心遣いや共感のようなものをきっかけにして、
ぱん、と割れてしまうのだ。
Posted on Saturday April 10th
