私は口を閉じて考える。
つまり、怖いという感覚はとても特別なこと、
言語による記述が追いつかない領域のこと、
なにかの理由にはなってもそれ自体は理由を持たない、
理性の底のほうにあるものだと、彼女は言いたいのだろう。
他人の感じる怖さは、
少なくともことばを通じては把握できない。
同じものが怖い人同士にしか想像できない。
同じものが怖い人がたくさんいるよこともあるし、
すごく少ないこともある。
彼女は先端恐怖症だから、
痛いのを怖がっていると勘違いされることが多くて、
違うのになと不満を感じ続けて、
そういう考えを持ったのだろうと思う。
Posted on Wednesday April 7th
